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毎月第一金曜日、アメリカの雇用統計の発表は“お祭り”だ!
次は、GDPと同様に大切な雇用統計のお話をしましょう。
失業率などの統計のことですね。失業している人が多いと、景気が悪い状態であることは分かります。
そう、だからその国の経済状況を考えるうえでもとっても重要で、またアメリカの雇用統計の発表は市場にインパクトを大きく与える想定外の数値が発表されることも多いので“月に一度のお祭り”とも言われています。
“お祭り”ですか!?
小林さん、アメリカの今の失業率ってどれくらいか分かりますか?ちなみに2018年現在の日本の失業率は3%を下回っています。
えぇ・・っと、日本がそれぐらいなら、アメリカも3%ぐらいでしょうか。
おしい! アメリカの失業率はリーマン・ショックのあとに10%を超えるまで上昇しましたが、そのあとは好景気が続いて失業率も下がり、2018年現在では4%前後に回復しています。
リーマン・ショックによるアメリカでの失業率の上昇はすごかったんですね。このアメリカの失業率は、日本にはどのように影響するんでしょうか?
それでは、2016年7月8日にアメリカの主な雇用統計である「非農業部門雇用者数」が発表されたときの為替の動きを見てみましょう。下のグラフは日にちごとの米ドル/円の為替相場の変化になります。
こういうふうに発表後に通貨の価格が変わるんですね!
雇用者数の市場予想は18万3,000人でしたが、発表されたのは28万7,000人と予想を大きく上回る結果だったことに注目して見てください。これによってアメリカの景気が堅調に上向くと見られ、発表後に米ドル高・円安になったんです。
なるほど!
先ほどのグラフは非農業部門雇用者数の発表日を含めた前後2週間米ドル/円の為替レートの日ごとの変化ですが、この発表があった日本時間21:30の直後には瞬発的にも米ドル高・円安になりました。このようなことがあるので、アメリカの雇用統計の発表は“お祭り”とも言われてるんです!