(引用元:http://www.arcaspace.com/en/arcaboard.htm)
空飛ぶ乗り物がSFの世界だなんて言われたのは昔のこと。
現実の世界で、すでにここまで開発されています。
世界が注目するプロジェクトの最新情報を一挙ご紹介!
Googleのラリー・ペイジが出資した「Kitty Hawk Flyer」
まずはアメリカのKitty Hawk社が開発中のこちらのマシン。
水上飛行専用のマシンで、100%電気稼働。
8つの回転翼で浮上するが、水平移動の最高速度は時速40kmとけっこう速い。
アメリカではライセンス不要で、数分で操縦できるようになるという。
2017年4月にプロトタイプの発表があり、同年内に一般発売を開始と告知されていたので、その後の吉報を待ちたい。
販売価格は一般発売時に公表するとのこと。
どう見ても魔法のじゅうたんの「ArcaBoard」
続いて紹介するのは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」のホバーボードを現実のものにした「ArcaBoard」。
横145×縦76×厚さ15cm、重さ82kgの本体に、36個の小さなファンが装着されている。
1回の充電には約6時間かかり、6分間しか飛行できないのが残念なところだが、専用のバッテリーを追加すれば60分間稼働できるという。
実は、こちらはすでに2016年4月から一般販売を開始しており、気になる価格は14900ドル(約170万円)。
公式サイトから申し込みできるので、欲しい人はおこづかいを貯めて買おう。
時速150kmで自由に飛び回れる「FlyBoard Air」
3番目にご紹介するのは、あまりに身軽な装備で飛行しているので公開当時には「ニセ動画だ!」という声も上がったこのマシン。
開発するのはフランスのZapata Racing社。
同社はもともと水圧ジェットによる飛行装置を開発・販売していたが、今回はジェットタービンによる飛行なので、場所の制限なく飛べるようになった。
背中のバックに入っている燃料をチューブで足元のボードへ送り、4つのターボエンジンを吹かして飛行する仕組みだ。
その性能は最高時速150km、飛行可能時間10分と、驚くほど高スペックだ。
残念ながら1台の製造に25万ドル(約2850万円)かかり、現段階ではプロトタイプなので、一般への販売はされていない。
水圧ジェットタイプは日本でも正規輸入代理店よりおよそ45万〜75万円で購入でき、アクティビティとして遊べる施設も複数あるので、興味ある人は下記のサイトをチェックしてみよう。
●ゲートサイドマリン株式会社<Flyboard®日本総代理店>
自由の女神のまわりをビュンビュン飛び回る「JETPACK」
まるで「アイアンマン」のような、「スターウォーズ」のジャンゴ・フェットのような、「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーのような、そんな夢の飛行を可能にしたのが、JetPack Aviation社の「JB10 JETPACK」だ。
同機は航空燃料を使った小型ジェットエンジンで飛翔し、なんと高度300mまで上昇でき、約10分間の飛行を可能にしている。
コントローラーはゲームのようなジョイスティック式で、簡単に操作に慣れるという。
現在、有資格者バイヤーに対して25万ドル(約2850万円)で提供すると発表されており、他にも災害救助、特殊部隊など様々な場面での活用を視野に入れて開発を継続しているそうだ。
ドバイ警察が導入を決めた「Scorpion 3」
この「Scorpion 3」を開発するのは、ロシアのHoversurf社。
同社のCEOは2017年10月、アラブ首長国連邦のドバイ地区にて大量生産を始める覚書に署名したと発表している。
警察で導入されるこのマシンは、最高時速70kmで移動し、20分間の飛行を可能にしている。
今後、あなたがもしスピード違反をしたり、万引きをして街を走り回っていても、空から呼び止められて捕まる時代がすぐそこまで来ている。
なお、公式サイトでは一般に向けた予約も行なっており、価格は59,900ドル(約683万円)。
本日予約すれば6ヶ月〜3年後には配達されるとのことだが、残念ながら今のところアメリカ限定。
ついに自分でホバーバイクを作っちゃったYouTuber
市販されてなかったり、市販されてても何千万円もするなら、いっそ自分の手で……とDIYでホバーバイクを作ったツワモノがいる。
登録者数540万、DIYユーチューバーとして絶大な人気を誇るコリン・ファーズだ。
本業は配管工であるが、その溶接技術や金属加工技術などを活かして、これまでに世界最速のベビーカー、世界最大の焚き火など数々のギネス記録を獲得してきた。
そんなコリン・ファーズが、2016年に自作のホバーバイクを完成し、メイキング映像とともに飛行映像を公開している。
操作は体重移動のみでやや難しいようだが、立派なホバーバイクと言えるだろう。
本当に自家製かどうか疑わしく思う人は、設計から紹介しているメイキング映像からその目で確かめよう。
他にもぶっ飛んだ発明が多数あるので、興味がある人はぜひ公式サイトや公式チャンネルものぞいてみて。
●メイキング動画:「Making a Home made Hoverbike」
未来のタクシーは渋滞知らず? 「Vahana」
最後はフランスの大手航空機メーカーAirbusから。
名前の「Vahana」とはサンスクリット語で「神の乗り物」のこと。
2016年に発表された内容によると、同社は2020年までに空飛ぶ自動運転タクシーを実用化することを目指している。
公式のコンセプト動画では、スマホアプリで予約をし、8枚のプロペラを備えた1人乗りドローンが到着、パイロットなしの自動操縦で目的地まで届けてくれるドローン・タクシーが描かれている。
これが実現すれば、世界初のパイロットなしの旅客機になるが、同様のドローン・タクシーでは中国のEHang社、配車アプリ「Uber」でおなじみのUber Technologies社なども名乗りを上げており、どこが先に実用化できるかが注目されている。
早く乗りたい!
いずれも胸を踊らせるマシンばかりだが、一般の人でも日常的に利用できるようになるのも、さほど遠くないにちがいない。